

ベトナムのコーヒーについて
ベトナムは世界第2のコーヒー豆生産国であり、日本への輸入は2020年から世界一位となっています。19世紀のフランス植民地時代にベトナムへ持ち込まれ、栽培され、コーヒー文化が広まりました。
当初はロブスタ種が主でしたら、最近はアラビカ種の栽培も盛んに行われています。近年、精製の方法が向上し、ロブスタ種でもアラビカ種並みの味わいを持つ豆も出てきています。一般にはチコリーと言う菊科の多年生野菜を加えたりして、深煎りし、粗めに挽いたものが多く、精製段階にてバターやバニラの香料を含める場合もあります。たまに、コーヒーの表面に油のような膜が見られるのは、これらの香料のせいです。路上の安いコーヒーは、コーヒー豆でなく、トウモロコシや大豆などを深煎りしたものを使用しているって噂も聞きます。
コーヒーの種類が多くて何を買えば良いのか分からない
スーパーに行くと様々なコーヒーが売られており、どれを買って良いのか迷われるかと思います。多くの方は高い=美味しいという認識で買われていられるのでは? まずは大きく分けて、煎る前の豆(日本への持ち込みが禁止されています)、煎って挽く前の豆、煎った豆、インスタントに分けられます。
今回はスーパーで良く見られる、ベトナム最大手、Trung Nguyen (チュングエン)コーヒーの煎った豆について、その特徴などを説明します。
Trung Nguyen S (チュングエン S)
コーヒーの産地として有名な、ベトナム中部、標高500メートル前後の高原、バンメトート産のアラビカ、ロブスタ、カティモール、チャリ(エクセルサ)豆のオリジナルブレンドコーヒー。ベトナムの伝統的な焙煎と香りのバランスを持ち、チョコレート、フルーツ、ナッツの幅広い香りがお楽しみ頂けます。通常は340グラムのパッケージですが、100グラムのパッケージもたまに見かけます。ばらまき用として最適ですね。
焙煎度 :★★★☆☆
苦味 :★★★★☆
酸味 :★☆☆☆☆
香り :★★★★☆
甘さ :★★★★☆
コク :★★★☆☆
Sang Tao 1
フルボディーのクリ・ロブスタ豆 (*Culi Robusta)。砂糖、ミルクとの相性が良く、アイスコーヒーとしても。
ほんのりとチョコレートのフレーバー。クリ・ロブスタは通常のアラビカ豆よりも約40%カフェインを多く含みます。 フィルター、フレンチプレス、エスプレッソにむいています。他のアラビカ種とご自身でブレンドされても美味しく頂けます。
* コーヒー豆は通常、半円状のものが2個1対となっていますが、Culi は丸みがかった1対だけの豆となります。
焙煎度 :★★★★☆
苦味 :★★★★☆
酸味 :★☆☆☆☆
香り :★★★☆☆
甘さ :★★★☆☆
コク :★★☆☆☆
Sang Tao 2
豊かでリッチなアラビカと香り豊かな伝統的なロブスタをブレンド。カフェインも中程度でベトナムコーヒーの入門としてお勧め。ペーパードリップやフレンチプレスなど、ゆっくりと抽出する方法にて終日、楽しんで頂ける豆となります。
焙煎度 :★★★☆☆
苦味 :★★★☆☆
酸味 :★★☆☆☆
香り :★★★☆☆
甘さ :★★★☆☆
コク :★★★☆☆
Sang Tao 3
コーヒーの産地として有名な、ベトナム中部、標高500メートル前後の高原、バンメトート産のここだけで栽培できる、アラビカ・セー(Arabica Se) を使用。ほのかに甘く、苦みもなく、フローラルなバニラの香りも感じられ、多くの用途に利用できます。
様々な抽出で楽しむことができ、特に食後の一杯に向いています。アイスとして飲まれる場合は、少し濃いめに。
焙煎度 :★★★☆☆
苦味 :★☆☆☆☆
酸味 :★★☆☆☆
香り :★★★★☆
甘さ :★★★☆☆
コク :★★★☆☆
Sang Tao 4
厳選された、クリ種(*Culi)のアラビカ豆、ロブスタ、チャリ (Chari) とカティモール(Catimor)をブレンドした、強く、そして濃くて深みのある商品となり、ベトナム人に人気です。フルボディータイプとなり、少しの苦みと渋みが特徴です。冬は食欲をそそる味と香り、夏はアイスにて様々な風味をお楽しみください。
ベトナムの多くのレストラン、カフェにて、ベトナムを代表するコーヒーとして利用されており、ベトナム風にシングルタイプのフィルター或いはエスプレッソとしてお飲みいただけます。
クリ種タイプの豆はアイスにして保存されると、風味を損ねます。ホットの場合、お勧めは85度のお湯で抽出すると、チョコレートやバニラなどの風味が感じられます。96度のお湯ですと、風味が飛んでしまい、アメリカンタイプのコーヒーとなります。
焙煎度 :★★★★☆
苦味 :★★★★☆
酸味 :★★★★☆
香り :★★★☆☆
甘さ :★★☆☆☆
コク :★★☆☆☆
Sang Tao 8 (Legendee Gold)
コーヒー本来の特徴を保ちつつ、新しい味とバランスに仕上げました。普段、加糖されて飲まれている方もその必要がない自然の甘さが感じられます。
より風味の高い豆に仕上げる為、通常とは異なる酵素処理にて精製しており、その風味とバランスは世界的にも有名な、コピ・ルアクやイタチコーヒーに比べて引けを取りません。
焙煎度 :★★☆☆☆
苦味 :★★☆☆☆
酸味 :★★☆☆☆
香り :★★★☆☆
甘さ :★★★★☆
コク :★★★★☆
Sang Tao 8 (Classic Whole Bean Legendee)
Legendee Goldより、ピーベーリーとアラビカ豆の割合を多くしたものになり、より深みのある味わいとなっており、アイスとして飲まれるのに最適。
焙煎度 :★★★☆☆
苦味 :★★★☆☆
酸味 :★★★☆☆
香り :★★★☆☆
甘さ :★★★★☆
コク :★★★★☆
Premium Blend
アラビカ、ロブスタ、エキサル、カティモールをブレンドし、焙煎の工程にて少量のバターオイルとココアを少量、加えてあります。カフェインが比較的多く、心地よい酸味と後味が持続します。ホットでもアイスでもお楽しみ頂けます。
焙煎度 :★★☆☆☆
苦味 :★★★☆☆
酸味 :★★★☆☆
香り :★★★☆☆
甘さ :★★★☆☆
コク :★★★☆☆
